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[第15回] XMLの可能性1(HTML・XML・SGML)

issue date : 11-Jan-2002

 インターネットがビジネスの基盤として活用されるようになり、効率的なデータの運用を行なう上で、XMLが注目を集めています。
 例えば、金融関係の出版や教育を手がけるある社団法人は、ファイナンシャルプランナー認定者向けの学習支援講座を、XMLとデータベースを組み合わせてe-ラーニング、WBT(Webベース・トレーニング)を開講しました。

 sanbi-i-comについてのアンケートでも「XMLとかが出版社にどのようなメリットをもたらすのか、分かり易く解説してもらいたい」というご意見を頂きました。
 XMLの可能性などについて、3回シリーズで基礎的な情報をお届けします.

 第1回は類似した言語、HTML、XML、SGMLについてです。

  • この三つはいずれも、テキストデータ中の特定の要素ごとにマーク(タグ=荷札)を付けて、なんらかの区分けをするマークアップランゲージ(Markup Language=タグ付け言語)です。無秩序に荷札を付けるのではなく、言語ごとに固有の約束ごとがあります。付けられたタグに従って、システムが処理し、利用者が成果を得るというものです。タグには<○○>という開始タグと</○○>という終了タグがあり、この二つにタグに挟まれたものが特定された要素です。

  • HTML(Hypertext Markup Language)は主にインターネットのホームページを作成するときに使われます。
     タイトルは<title>タイトル</title>
     大きく見せたいパラグラフは<h1>パラグラフ</h1>
     リスト形式で見せたいものは<list>内容</list>
    というようにタグを付けておくと、NetscapeやInternet Explorerというホームページ専用のブラウザ(システム)がそれなりに体裁表示してくれるのです。

  • SGML(Standard Generalized Markup Language)は、様々なアプリケーション間でのデータ交換を目指して開発された国際標準規格で、HTMLやXMLの元となっているものです。

    以前は異なるメーカのワープロ間では組み上がったページデータを交換することはできませんでした。これは各メーカーごとにワープロ内部での約束事が異なったためです。不便極まりないので、文書交換ができる共通のタグ付けが考えられたのです。

    SGMLでは、まず文書の構造と含まれる全ての要素と要素の属性を定義します。これを文書型定義(DTD)といいます。次に要素名をタグ名としてテキスト(文書)中に付けます。全て要素タグが付けられたテキストを文書インスタンスといいます。構造定義も要素・属性の定義もとても難しく、約束ごとの数もHTMLの比ではありません。

    特徴としては、HTMLでは文字の大きさとか書体といった見せ方だけしか定義できませんが、SGMLでは、これは住所だ、これは著者名だ、この数字は年齢を意味している…というように意味が分かります。要素名でタグを付けるからです。システム上で人名の「渋谷」と住所の「渋谷」は確実に区別され、この点が決定的な相違点です。

    SGMLインスタンスは、スタイルや体裁情報を排除して全てタグ付きのテキストデータで記述されますので、データの交換を容易にし、検索性やアプリケーションに依存しないデータの資産性に優れています。

  • XML(Extensible Markup Language)はインターネット用のSGMLです。
    SGMLでは難し過ぎるし、インターネットで交換するには重過ぎるという欠点があります。
    そこで、SGMLからインターネットに不必要なものを省き、必要なものを付加してXMLが開発されました。HTMLはWeb上での体裁を表現するだけのものですが、XMLは「意味を持ったデータ」として互換性、検索性に優れるという拡張性を持っています。
 次回はインターネットビジネスの今後の展開に注目されているXMLについて、もう少し詳しい情報をお届けします。


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