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[第80回] 42年ぶりに改正された印刷校正記号

issue date : 8-MAY-2007

  今年1月22日「JIS Z 8208:2007 印刷校正記号」が官報告知され,42年ぶりに「印刷校正記号」が改正されました。今回は印刷校正記号改正の背景および主な改正点についてお届けします。

  • 印刷校正記号改正の背景

    印刷校正記号は幕末の西洋活版技術の伝来とともに輸入され,1934年(昭和9年)日本印刷学会により標準的な校正記号が制定されました。これを元に1965年(昭和40年)に日本工業規格として「JIS Z 8208:1965 印刷校正記号」が制定され,この規格が出版・印刷業界の標準として永く活用されてきました。

    しかし,その後文字組版が活版からコンピュータ組版に移行し,活字組版を基本とした校正記号では的確な指示が難しくなり,一部に混乱が生じていました。また,この間に国際的な印刷用語標準化の動きもあり,日本印刷産業連合会(日印産連)が「校正記号原案検討委員会」を設置し,2年間の検討の経て改正JIS規格として今回官報告知されたのが「JIS Z 8208:2007 印刷校正記号」です。

  • 今回改正の特徴と主な改正点

    1. 改正校正記号の大要は旧規格とほとんど変わりませんが,使い方の説明及び規格(本則)と合わせて「許容できる使い方」を大幅に追加したことが今回の大きな特徴となっています。規格(本則)どおりでなくても,現行で通用している記号を杓子定規に禁止するとかえって混乱をまねくことになるからです。また,また間違えやすい校正記号については使用を禁止することにしています。

    2. 今回の主な改正点

      1. 引き出し線:縦組の場合は右上,横組の場合は左右修正箇所近くの余白に引き出すことを基準としました。
      2. 一字または二字以上訂正のための引き出し線の起点となる文字には斜線を入れることを本則としました。
      3. 挿入箇所には「<」を入れることにしました。
      4. 添え字の上付・下付や縦中横,合字などの指定記号を取り入れました。
      5. ルビや字間調整を細かく指定できるようにしました。
      6. 改丁・改頁・改段の指示,「要再校」など校正作業の進行に対する指示も規格として追加しました。

    3. 採用しなかった記号

      1. コンピュータで良く使用されている「一括置換」や「コピー&ペースト」は,これを安易に使用するとかえって混乱が生じるので採用しませんでした。
      2. 明朝・ゴシックの指定には「ミン・ゴチ」などを使い,「M・G」の指定は,カラーのマゼンタおよびグリーンの指定と間違える可能性があるので使用しないことにしました。
      3. 「ナミ」の指定は,意味不明な場合があるので採用しないことにしました。

  • 校正記号の重要性

    印刷校正記号は修正を指示する人と訂正作業を行う人とをつなぐ共通の記号であり,原稿の執筆や指定にいたるまで広く活用されています。この校正記号が正しく理解され,運用されていないと訂正作業の繰り返しになり,無駄な作業を増大し,事故の原因にもなりかねません。

    日印産連は今回の42年ぶりの印刷校正記号の改正を機会に,印刷校正記号の正しい理解と徹底を図ろうと普及版「印刷校正記号一覧」(A5判,4ページ,2色)を発行しています。

    当社でもこの普及版を取り寄せていますので,ご希望の方は「お問い合わせ」から,または当社営業担当にお申し付けください。

なお,今回のsanbi-i-comは,(株)印刷学会出版部「印刷雑誌 2007(Vol.90) 4」に掲載の「印刷校正記号の改正」(野村保恵氏)などを参考にまとめさせていただきました。


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