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[第82回] 急成長を続ける電子書籍市場

issue date : 2-JUL-2007

  今回は,ここ数年急成長を続けている電子書籍市場の現状と出版業界の取組みについてまとめてみました。

  • 急成長を続けている電子書籍市場

    1. 2006年の書籍と雑誌を合わせた出版物の推計販売額は2兆1525億円(対前年度比2.0%減)となり,出版市場は長中期のマイナス傾向が続いています。一方電子書籍市場はまだ規模は小さいながら,2004年:45億,2005年:94億,2006年:270億と倍々ゲームで急成長を遂げており,2008年には1000億を超えるだろうといわれています。

    2. 今年6月1日付日経産業新聞の「ネット1000人調査」によれば,電子書籍の利用経験者は47.6%に達し,利用端末はパソコンと携帯がほぼ二分しています。特に携帯電話の高機能化と通信料金定額制の普及により,2006年は携帯電話での利用が急激に伸びました。

      読まれているコンテンツはパソコンでは,小説(純文学):30.0%,少年コミック:28.0%で,電子書店「イーブックジャパン」,「楽天ダウンロード」, 「ヤフー!コミック」など大手ポータルサイトが利用されています。携帯電話では,少年コミック:40.4%,少女コミック:25.0%で,「電子書店パピレス」,「ケータイまんが王」などのサイトが利用されています。電子書籍は全体としてその省スペース・手軽さが魅力になっているようです。ただ買いたい価格水準については,「紙書籍の3割引き以下」が76.9%とかなりシビアな結果が出ています。

  • 出版業界における電子書籍の取組み

    このような状況を背景に,紙媒体での成長が難しい出版業界においても,大手を中心に電子書籍・雑誌への取組みが強化されています。

    1. 雑誌市場では大手を中心に紙媒体との同時発行やネットへの移行が相次いでいます。小学館では生活情報・娯楽系の月刊誌を紙と同じ料金・体裁で ネット販売し,新たな収益の柱にしようとしています。主婦の友社のファッション誌やリクルートの海外旅行情報誌はデジタル版のみに移行しました。 デジタル版でも頁をめくる感覚で雑誌を読め,動画や検索などデジタル版ならでは付加価値を付けることもできます。

    2. 携帯サイトの「魔法のiらんど」で発表されたケータイ小説が書籍化されベストセラーになるなど,「ネットから紙」という作品化の新しい潮流も 生まれています。また,電子書籍で売れ行き情報を見てから実際の紙媒体を製作するなどマーケティングツールとしも活用されています。

    3. 一定期間書店においておくと返品され在庫となってしまう紙媒体と異なり,電子書籍はWeb上に大量のコンテンツを低コストで保管でき,長期に渡る 収益が見込め,海外に向けた拡販も可能となります。また,紙媒体での増刷が難しい書籍も電子版として復刻し次世代に残すこともできます。イーブッ クスジャパンでは,幻の文庫とも呼ばれる東洋文庫全700巻のうち600巻を電子書籍として取り揃えています。

    先の「ネット1000人調査」で電子書籍購入者に「紙の書籍購入頻度は変わったか」聞いたところ,「変わらない」,「増えた」が90%弱を占め,今の ところ活字産業にもプラスα効果をもたらしているようです。

    出版業界は電子書籍が紙の書籍の代替物にとどまるのか,あるいは活字媒体の新たな読者層開拓に繋がるのか気に掛けているのが現在の状況のようです。


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