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[第84回] ユニバーサルデザインと印刷 (2)

issue date : 24-AUG-2007

  今回は「ユニバーサルデザインと印刷」シリーズの第2回目として,「印刷にとってはどのようなことが大切になるのか」,また,「実際にどのような取組みが行われているのか」についてまとめてみました。

  • 印刷にとってはどのようなことが大切になるのか

    ユニバーサルデザイン(UD)とは,「障害の有無にかかわらず,できる限りすべての人が使用可能な設計・デザインをする」ことです。このような視点で印刷を含む情報伝達ということを考えた場合,下記のような点が大切になってきます。

    1. 今,国内には色の識別がしづらい方が約320万人いると言われています。印刷業界は,色覚による障害(バリア)を取り除くための「色覚バリアフリーデザイン」ということから出発しました。しかし,これだけでは一般の人には不都合なデザインになってしまう恐れがあります。そこでもう一歩進んで,今では「色のユニバーサルデザイン」というコンセプトに変わってきています。

    2. UDでは,「ユーザとの対話」ということが大切になります。通常の印刷物製作では仕様書通りに作れば良かった訳ですが,UD印刷では実際の利用者から事前に意見を聞き最適デザインをすること,また制作途中や完成後も利用者の評価を受け,更にブラッシュアップしていくことが重要になります。

    3. もう一つ大切なことは,「情報の複線化」ということです。一つの情報でも,紙媒体,パソコンの画面,音声など様々な方法で情報伝達できるようにしておくことが重要です。

  • 色のユニバーサルデザイン

    1. 色覚の不自由な方は,赤系がほとんど黒に近く見え,緑系が茶系に見えてしまいます。このような方々にとっては,色の配色に注意しないと交通標識や案内板,地図や地下鉄路線図の区別がつかないということになります。チラシでも黒字に赤の文字ではほとんど読めません。

    2. 従ってUD印刷では,下記のような工夫が必要になってきます。

      ・識別しやすい色の組合せをする
      ・色の分類だけでなく色名や文字,記号を併用する
      ・線の太さや点線などにより判別を容易にする
      ・文字に白ぶちを付けて,地色との区別をはっきりさせる

    3. 最近では,このような「色のユニバーサルデザイン」を支援するツールも開発されてきています。
      東洋インキでは,色覚異常の方がどのように見えるかをシュミレーションし,識別しづらい色を自動抽出,色変換までするツールを,(株)ナナオでは,Web上での色覚シュミレーションするツールを開発してします。

  • 文字のユニバーサルデザイン

    フォントメーカーの(株)イワタでは,「イワタUDゴシック」というUD対応書体を松下電器と共同で開発し,高齢者だけでなく「誰にでも見やすい書体」を 実現しました。 松下電器全製品のパネル表示文字として使用されている他,自治体の印刷物にも採用されています。また,PS3用ゲームソフトの表示文字など印刷物以外にも使用範囲を広げてします。

    UD印刷は,自治体や病院など公共機関の印刷物,機器類の操作マニュアル,薬品や食品の説明書,金融・保険の約款,パソコン,ソフトウエア,Webの画面など広くその利用が可能で,企画提案を進める印刷会社に取っても重要なキーワードとなってきてきます。

今回のsanbi-i-comは,全日本印刷工業組合連合会の「日本の印刷」(2007年6月号)などを参考にまとめさせていただきました。


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