テキストについて
テキストファイルは、コンピューターで扱うデータとしては単純なものであるため、入稿時のトラブルは比較的少ないといえます。
しかし、データを作成する環境に依存するケースや、なんらかのソフトウェアからエクスポートしたときに問題が発生する場合もあるため、いくつか注意しておきたい点があります。
環境に依存する問題と入稿時にお願いしたいこと
テキストを作成した環境からの出力紙を添えていただくと安全です
テキストを作成した環境と、テキストを編集する環境の違いで、一部の文字が判断できないことがあります。そのような場合には、出力紙での確認が必要となります。
また、次に挙げますユーザー外字や字形の違いについても、出力紙を添えていただくことで確認ができ有効です。
ユーザー外字を使用している場合は必ずその内容を教えてください
テキストを作成したコンピューター上で、独自のユーザー外字を設定している場合、他のコンピューターでは再現できません。ユーザー外字を使用している場合はご連絡ください。
テキストを表示するフォントにより字形が変わることがあります
WindowsではXPとVista以降で採用しているJISが異なるため、表示する環境により字形が異なります。
(コンピューターごとに異なるため、テキストファイルを開いて見るだけでは判断できません)
ソフトウェアからエクスポートするテキストでの注意点
文字コードはユニコードで保存すると安全です
Shift_JISを使用する場合、異なるOS間では一部の記号が異なるため、意図しない文字が出力されることがあります。(例えばWindowsとMac OS9以前での問題。Windowsでは ① → Macでは ㈰ となってしまう。)
ソフトウェアからテキストをエクスポートする場合にも、Shift_JISで扱えない文字は省略されるか、何かしらの記号に変換されてしまいます。
ワープロソフトからエクスポートする際に考えられるトラブル
ワープロソフトで自動的に適用されるフォント(シンボルフォント)や、特殊な文字を表示するために使用するフォント(文字鏡など)は、テキストにエクスポートした際に、表示していた文字と全く異なる文字に変わることがあります。
ワープロソフトによる体裁(文字サイズなどの装飾情報)情報は、テキストには保存されません。
最近のワープロソフトは異体字を使用する機能を搭載しているものがありますが、テキストにエクスポートした場合は、親文字に統一されてしまいます。
(下図は一太郎を使用して外字を入力した例。上記3人の渡辺、渡邉、渡邊さんは通常の文字で入力し、下記3名は異体字機能を使用しています)
(下図は一太郎からUnicodeテキストをエクスポートし、テキストエディタで開いたもの。異体字が通常の文字に置き換わっていることが確認できます)
Excelからエクスポートする際に考えられるトラブル
Excelからファイルの種類を選択しCSV(カンマ区切り)データを作成すると、テキストはShift_JISで保存されます。
ユニコード文字は ? に置き換わってしまうので、セル中のテキストにタブを使用しないように注意し、Unicodeテキストでエクスポート(名前を付けて保存:Unicodeテキスト)することを推奨します。
ご不明な場合は、Excelデータをそのまま支給してください。