数式をはじめとする高度な組版

2014年1月9日

数式をはじめとする高度な組版

「数式の三美」 – 専門分野としての強みを発揮

三美印刷は活版印刷の時代から組版技術が高く評価され、特に数式組版においては「数式の三美」と言われてきました。その技術は現代のDTPにも受け継がれて、当社の強みとなっています。

いずれの組版ソフトも、最新の「オープンタイプフォント(Open Type Font)」を使用しています。「オープンタイプフォント」はユニコード(Unicode)に対応していますので、1万5千~2万の文字数を持っており、今まで外字作成が必要であった人名や地名もほとんどカバーすることができます。

TeX(テック/テフ)

TeXの特徴を一言で表現すると、「非常に高い組版能力と数式作成能力を持つ文書作成用のフリーソフトウェア」です。その他にも、目次や索引の自動生成や図番の相互参照機能など編集支援の機能も備わっています。

TeXは20数年前に当時アメリカのスタンフォード大学の教授であったドナルド・アーヴィン・クヌース(D.E. Knuth)氏によって開発されました。

開発の動機は、自著の出版の際に、出版社から送られてくる校正ゲラの数式の形がどうしても気に入らず、それならば自分で数式を組めるソフトを作ってしまおうと思ったことからだと言われています。開発されたプログラムは無料で公開され、クヌース氏とともに様々な人々が改訂と機能強化を重ね今日に至っています。

日本ではアスキー社とNTT社がそれぞれ日本語版を開発しておりますが、現在当社ではアスキー社によって開発された「pLaTeX2e(ピーラテックツーイー)」を使用しています。

また「TeX」の読み方ですが、「テック」または「テフ」と呼ばれていることが一番多いようですが、三美印刷では「テック」で統一しております。

MDS-B2(データベース組版)

「MDS-B2」はフォントベンダーの㈱モリサワが開発したMC-B2(組版ソフト;エムシービーツー)を核とした組版システムです。テキスト、CSV、XMLなどさまざまなファイル形式のデータを取り込み、バッチ処理で大量頁の本文を自動組版、索引・目次を自動生成できますので、辞典やシラバス、図書目録などの制作に最適です。

InDesignでは、組版データを「本文」「目次」「索引」と各種データに分ける際に、別のデータベースが必要となります。その点、MC-B2のシステムを使用することで、その手間が必要無くなり楽になります。

写研やモトヤといったフォントベンダーが組版システムから撤退した現在、唯一数式を標準仕様で組版できるソフトがMC-B2です。フォントに関しても独自のモリサワ数式書体を持ち、学術論文系の定期刊行物や書籍、教科書、学習参考書関係のお客様の様々なご要望にも対応しています。

InDesign/QuarkXPress 他、各種対応可能!

その他にも、InDesignやQuarkXPressなどの組版ソフトも対応しています。

多言語はもちろん、経典・発音記号といった特殊な文字への対応も承りますので、お気軽にご相談ください。

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