【Indesign】分版

2015年1月10日

分版プレビュー

CS4以降から分版機能が実装されました。
・「分版→表示:色分解」でドキュメントで使用している色の確認
・「分版→表示:インキ限定」でドキュメント上のアミ点総量の確認
・「インキ管理」による特色の置き換え
上記のことが可能になります。

色分解の使用例:シアン+ブラックの2色刷の場合

本来ならシアンとブラックのみしか使えませんが、特色が混ざってしまっているパターンです。

分版プレビューを確認すると、CMYKの他に特色版があることが分かります。

次に、使用版であるシアンとブラックを非表示にすることで不要な版が混在していないかを確認します。

  • のマークをクリックすることで各版の表示/非表示の切り替えができます。
  • 色にカーソルをあてることで色のパーセンテージを確認することができます。

こうして右上のオブジェクトは「DIC2508 100%」であることが分かります。

特色はプロセスカラーに分版され、印刷に使用しない版の情報は抜け落ちます。

「DIC2508」をプロセス分解すると、マゼンタとイエローのみで構成されていることが分かります。

上記の通り、使用しない版は抜け落ちてしまいますので右上のオブジェクトは印刷されません。

このようなことを回避するためにも分版プレビューでのご確認をお願いします

インキ限定

 


インキ限定プレビューで確認すると、このように指定したアミ点総量の限界値を超えた部分が赤くなります。
カーソルをあてた部分の総量パーセンテージと各版のパーセンテージが確認できます。
CMYKの合計が高くなりすぎると、裏移りの原因となりますので、限界値内に収めていただくことを推奨します。

アミ点総量は紙の種類に左右されますが、限界値のめやすは300%です。

画像のアミ点総量はPhotoshop等、作成元のアプリケーションで修正してください。

インキ管理

「分版」のオプションから「インキ管理」で設定画面が開きます。
・特色の場合のみ「インキエイリアス」から、他の色へ置き換えることができます。


・「すべての特色をプロセスカラーへ」にチェックを入れることで、特色を使っていても4色データになります
(設定後に特色をさらに追加すると適応されません、再度チェックを入れてください)。

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